メッセージ

広尾和らぎやを立ち上げるにあたって

 

初めに、この店を立ち上げた経緯を少し皆様にお話したいと思います。私は元々、呉服屋を代々営む家系に育ち、自分もまたその様になるのが当たり前だと思い店を持ちました。時代がバブル崩壊を経て、呉服業界は瀕死の状態まで追い込まれました。やっとの事、最悪の危機から脱し、周りを見てみると、そこには物が溢れ、全てにおいて使い捨てが主流の生活スタイルが確立されていました。漠然とした思いはあったものの、それが何なのか、また、何に対しての物なのかが分からないまま、時だけが過ぎて行きました。そんな時、ある方から伝統工芸の素晴らしさ、またそれに伴う文化の素晴らしさを知りました。私は、人の歴史は文化なのだと、その時実感したのです。

「広尾 和らぎや」を始めたきっかけは、日本人の方々に自分が感じたこの素晴らしい文化をもっと知ってもらいたい、残して行きたいと強く思ったからです。人の手から作られる品物は温かみがあり、いびつながらもホッとする不思議な存在です。長い歴史の中、試行錯誤して作られた手工芸はどんなものにも負けない裏づけされた技術と人の思いの結晶です。手工芸に携われば携わるほど、その奥深さと技術の高さに毎日驚かされます。

現在、広尾に店を構え、有難くも多くの方に支えて頂いております。また、土地柄日本人だけでなく、外国の方にも多くその存在を知って頂ける様になりました。ホームページ作成も、やっと多くのお客様の受け入れが可能な状態が出来上がったことにより製作に至りました。これからも、「広尾 和らぎや」は日本のより良い文化の発信源でありたいと思います。

色々なことを申しましたが、ようは私はこの伝統手工芸が好きなのです。そして、皆様も好きになって頂けたら幸いに思います。

店主